抗不安薬(マイナー・トランキライザー)

 精神安定薬トランキライザー)とは,正常な精神機能への影響がなく,緊張状態を緩和し,不安状態を消失させる薬の総称です.うつ病治療では,抗うつ薬とよく併用されるお薬です.

 抗不安薬マイナー・トランキライザーといいます.これは,不安や緊張を取り除き,心と体の調子をよくする作用があります.ベンゾジアゼピン系が主流ですが,セディールなどの非ベンゾジアゼピン系も開発されてきました.

ソラナックスとコンスタン

商品名(一般名)   ソラナックスコンスタンアルプラゾラム錠)

薬価: 11.0 円 / 0.4mg1錠(ソラ)  11.4 円 / 0.4mg1錠(コン)  

特徴:  おだやかな鎮静作用と軽い催眠作用があり,筋肉のこりをほぐす作用もあります.消化性潰瘍などを伴う精神的な緊張や,自律神経失調症などによる種々の症状(不安不眠など)を改善します.うつ病パニック障害の発作時にも使え,安全性の高い薬です.
副作用:  軽いねむ気,倦怠感,運動反射能力の低下が起こったり,口やのどの渇き,吐き気,発疹,動悸などが起こることがあります.大量または長期に服用を続けると依存性を生じて,この薬を服用しないと不安になったり眠れなくなったりすることがあります.
ソラナックス0.4mgコンスタン0.4mg 一時,筆者にとっては命綱のような薬でした.ソラナックス(ファイザー製薬)およびコンスタン(武田製薬)はベンゾジアゼピン系の抗不安薬で即効性があり,飲めば30分ほどで不安感が無くなります.けれども,効き目が4〜5時間で切れてしまい,酷い時には1日に4回飲んでいたこともあります.
 また依存性があることも体験しています.初めは半錠ずつ飲んだのが,今では1錠飲まないと効き目が得られません.
 なお,薬物動態は,血中濃度が最高値に達するのは,投与約2時間後ですが,半減期は約14時間かかり(ファイザーより抜粋),これが依存性の原因でも考えられます.
 完全な休息治療に入ってからは,ソラナックスは頓服として処方されており,パニック発作や苛立ちが起きたときに使用しています.

メイラックス

商品名(一般名)   メイラックスロフラゼプ酸エチル錠)

薬価: 26.2 円 / 1mg1錠   46.7 円 / 2mg1錠

特徴:  ベンゾジアゼピン系の薬の中でも,とくにおだやかな鎮静催眠作用をもち,精神的な不安・緊張によるさまざまな症状に用いられます. 効き目の短いソラナックスと異なり,メイラックスは24時間以上効果が持続します(半減期が120時間). 
 そのため,血中濃度が日ごとに上昇し,不安感などを抑えてくれます.同様に減量する場合も,徐々に体内濃度が低下するため依存度をコントロールしやすい抗不安薬です.ですので,同じベンゾジアゼピン系抗不安薬でも,使用中止時に処方量の減量がしやすく,離脱状態になりにくいと考えられています.
副作用:  軽いねむ気,倦怠感,口やのどの渇き,吐き気,発疹,動悸などが起こることがあります.大量に服用を続けると依存性を生じて,この薬を服用しないと不安になったり眠れなくなったりすることがあります.
メイラックス1mgメイラックス2mg  現在,筆者が使用している抗不安薬になります.ソラナックスよりも,薬の依存を調節,つまり減量がしやすいため,この薬を夕方1錠飲んでいます.なお,ソラナックスほど『効いているなぁ〜』という実感はありません.また,抗うつ薬トレドミン自体にも抗不安作用があるので,この薬がどれほど影響しているのか謎です... 念のため,薬物動態を掲載しますと,血中濃度の最高値に達するのが約1時間後,そして半減期は120時間以上とかなり長いです(明治製菓).
 事実,メイラックスを飲んでいても,些細なことでパニック状態になったときは頓服のソラナックスを飲みます.この場合,依存を気にせず頓服を飲むよう先生からも言われています. 自分がうつ病だという認識を持つことと,病気が治るまでは,苦しかったらに頼ることが大切だそうです.

セパゾン

商品名(一般名)   セパゾンクロキサゾラム錠)

薬価: 6.40 円 / 1mg1錠
特徴: 穏やかな鎮静作用と軽い催眠作用があり,筋肉のこりをほぐす作用もあります.うつ病や神経症だけでなく,消化性潰瘍などを伴う精神的緊張や,自律神経失調症などの不安をやわらげるため広い用途で使われています.

副作用: 軽いねむ気,倦怠感,運動反射能力の低下が起こったり,食欲不振,口やのどの渇き,吐き気,発疹などの過敏症状などが起こることがあります.大量を連用すると依存性を生じて,この薬を服用しないと,不安になったり眠れなくなったりすることがあります.
セパゾン1mg  セパゾンベンゾジアゼピン系のマイナー・トランキライザーです.副作用が少なく安全性が高い,また安価なこともあり,多くの症状で処方されている抗不安薬です.
 不安神経症やパニック障害など各種神経症を中心に,心身症,うつ病不眠症自律神経失調症,更年期障害など.さらに,筋肉をほぐす作用があるので,緊張型頭痛や頸椎症,腰痛症,肩こり,けいれん性の病気などに応用されることも多いです.

ワイパックス

商品名(一般名)   ワイパックスワイス錠)

薬価:  13.3 円 / 1mg1錠
特徴: 穏やかな鎮静作用と軽い催眠作用があり,筋肉のこりをほぐす作用もあります.神経症だけでなく,消化性潰瘍などを伴う精神的な緊張や,自律神経失調症などの不安をやわらげます.

副作用: 軽いねむ気,倦怠感,運動反射能力の低下が起こったり,食欲不振,口やのどの渇き,吐き気,発疹などの過敏症状などが起こることがあります.大量を連用すると依存性を生じて,この薬を服用しないと,不安になったり眠れなくなったりすることがあります.
ワイパックス1mg  ワイパックスセパゾン同様ベンゾジアゼピン系のマイナー・トランキライザーです.副作用が少なく安全性が高い薬で,多くの症状で処方されています.
 ワイパックスもセパゾンも作用が強いほうです.ワイパックス=(作用/時間:強/中).セパゾン=(作用/時間:強/長).

デパス

商品名(一般名)   デパスエチゾラム錠)

薬価: 15.60 円 / 1mg1錠 

特徴:  おだやかな鎮静作用,抗不安作用(不安や意欲低下を改善する)があり,筋肉のこりをほぐす作用もあります.したがって,精神的な緊張による種々の症状(不安不眠など)を改善します.また,催眠作用,抗うつ作用などもあります.
副作用:  ねむ気,倦怠感,口やのどの渇き,吐き気,発疹など,ときには重い過敏症状が起こることがあります.重大な副作用として,抗精神病薬と併用したときに,肝障害を来すことがあります.
デパス1mg  チエノジアゼピン系のマイナー・トランキライザーです.作用的には,ベンゾジアゼピン系とだいたい同じです.安全性が高く,耐性や依存も少ないです.
また副作用に眠気があることから,寝る前に睡眠薬と一緒に服用して熟睡できるようにすることもあるそうです.

リーゼ

商品名(一般名)   リーゼクロチアゼパム錠)

薬価: 8.0 円 / 5mg1錠

特徴:  クロチアゼパムは,ベンゾジアゼピン系の心身安定剤といわれ,不安や緊張を取り除いて睡眠を誘います.正しい用い方をしている限り,脳細胞が変性を起こしたり,脱落して痴呆になるということもなく,安全性が高い薬といわれています.
副作用:  鎮静作用の効きすぎで,ねむ気,反射能力の低下,倦怠感などが起こったり,吐き気・食欲不振などが起こることもあります.ときには肝障害があります.
リーゼ クロチアゼパム錠(リーゼ)は,中時間,およそ6時間ほど効く薬です.抗不安薬としてよりも,睡眠薬,その補助薬として使われることが多いようです.ただし,ベンゾジアゼピン系は依存度が多少ありますので,長期連用される方が,中断される時,イライラや不安感などの離脱作用が生じます.中断する必要のある場合は,勝手な判断で急に服用を中止するのではなく,指示された服用量を守りましょう.高齢者の方は量が少し多くても,よろめき,歩行障害,失禁などを来すことがあるので少なめに処方されます.眠くなったり,注意力がなくなったりしますので,危険な作業や車の運転は避けましょう.なお,酒類と一緒に飲むと作用が強く出すぎることがあるので避けましょう.

セディール

他・名(一般名)   セディールクエン酸タンドスピロン錠)

薬価:  23.60 円 / 5mg1錠
特徴: 脳内セロトニンの作用部位を特異的にブロックし,心身症神経症における不安,焦り,睡眠障害,うつ,恐怖感などの症状を改善します.

副作用: 肝障害が現れることがあるので,注意を要します.ときにねむ気,ふらつき,頭痛,動悸,頻脈,吐き気,食欲過多,腹部膨満感,皮膚の発疹,かゆみなどの症状が出ますが,重篤な副作用は少ない薬です.
セディール5mg  セロトニンに選択的に作用する抗不安薬で,比較的新しい薬です. 依存・が問題視されるベンゾジアゼピン系は,離脱症状を引き起こしやすいので,ベンゾジアゼピン系は徐々に減らしていきたい,,,というのが医学界の流れであるようです.
 筆者は尊初にセディールを処方してもらいましたが,ソラナックスのような劇的な変化はありませんでした.ちょっとした作業をするだけで,うつ病サインの肩こりが出て,不安もまだあるということで,結局ベンゾジアゼピン系になってしまいました. せっかくの新薬が体に合わないというのが,なんだかもったいない心地でした