睡眠導入薬

 一般に睡眠薬とも呼ばれるもので,不眠状態や睡眠が必要な状態に用いられる薬です.睡眠時の緊張や不安を取り除き,寝付きを良くする作用をするものが多いです.

 これらの薬には,ベンゾジアゼピン系,チエノジアゼピン系,バルビツール酸系,シクロピロロン系や抗ヒスタミン薬など分類されます.また作用時間によって,超短時間作用型,短時間作用型,中時間作用型,長時間作用型などがあります.

 カテゴリの抗不安薬マイナー・トランキライザー)や抗精神病薬メジャー・トランキライザー)を睡眠導入薬として利用するケースもあり,逆にベンゾジアゼピン系の睡眠薬を抗不安薬として使うケースもあります.


ハルシオン

商品名(一般名)   ハルシオントリアゾラム錠)

薬価:  17.40 円 / 0.25mg1錠 

特徴:  超短期作用型・ベンゾジアゼピン系で古くから使われている睡眠薬です. 最高血中濃度に到達する時間は1.2時間,半減期は2.9時間,作用時間は7時間とされています.ですから,寝る直前に飲んで就寝する習慣をつけましょう.
副作用:  安全性の高い薬です. めまい・ふらつきが起きる事が有るので,原則として就寝前に服用するよう処方されます.服用後の活動は,事故の原因となるので避けてください. また,起床時にボーっとすることがありますので,起きてからすぐ活動しないようにしましょう.
ハルシオン0.25mg  ハルシオンは,昔大量に使用した人のニュースが出て以来なにかとニュースになり,悪いイメージをもたれている方も多いようです.しかし,安全性は高い薬であり,精神科に限らず医師の方は 「ハルシオンは良い薬だ」 と説明しています.また最近では,ハルシオンよりも作用時間が短く,起床時の思考抑制などが少ないといわれるマイスリーが販売されました.

マイスリー

商品名(一般名)   マイスリー酒石酸ゾルピデム錠)

薬価:  52.20 円 / 5mg1錠
特徴: 超短期作用型・非ベンゾジアゼピン系で,日本では2000年に認可された新しい睡眠薬です. 持ち越し効果(朝ボーっとする)が弱く,翌朝の眠気や不快感が少ないようです.薬に対する慣れ(耐薬性)や中止時の不眠(反跳性不眠)も少ないとされます.

副作用: 比較的安全性の高いお薬です.正しく服用するかぎり,重い副作用はまずありません.ただ,人によっては,翌朝に眠気やふらつき,けん怠感や脱力感などが残ることがあります.また前方健忘(薬を飲んだ後の行動をすっかり忘れる)などの症状が出る人もいるようです.なお,高齢の人は,転倒にも注意してください.
マイスリー5mg ハルシオンに代わる新しい睡眠薬です.でも価格がとても高い薬です.
 作用時間はハルシオンよりも短く,起床時の思考抑制などが少ないといわれるマイスリーですが,比較的作用の弱い薬です.マイスリーに限ることではありませんが,「前方健忘」など副作用が強く起こる場合,肝臓の機能が低下している恐れがあります.ですので,血液検査など定期的に体調管理をしていくことをお勧めします.

レンドルミンとレンデム

商品名(一般名)   レンドルミンレンデムブロチゾラム錠)

薬価:  32.80円/0.25mg1錠(レンド) 13.70円/0.25mg1錠(レンデ)
特徴:  短期作用型・ベンゾジアゼピン系で1988年から販売されている睡眠薬です. 最高血中濃度に到達する時間は1.5時間,半減期は7時間とされています.ハルシオン同様短時間に効き目が現れますが,作用の強さはハルシオンより随分弱いです.
副作用:  比較的安全性の高い薬です.正しく服用するかぎり,重い副作用はまずありません.ただ,人によっては,翌朝に眠気やふらつき,けん怠感や脱力感などが残ることがあります.高齢の人は,転倒にも注意してください.
レンドルミン0.25mgレンデム0.25mg  レンドルミンは筆者が始めて処方していただいた睡眠導入薬です.ほとんどはじめて睡眠薬を飲むので,初日は飲んで,しばらく身支度などして,床に入り,本やマンガを読み始めると,トンコロリと眠ってしまいました  熟睡したためか朝の目覚めもよく,決まった時間にきっちり起きれるようになりました.  なお,当初からジェネリック薬に関心のあった筆者は,2回目の診察時にレンドルミンからジェネリックで近くの薬局でもおいているレンデムに変えてもらいました.
 しかしながら,残念なことに卒業までの論文準備が佳境に入ると,精神的負担が増して,また不眠症気味になってしまいました.そこで医師に相談し,知人からも話を聞いたことのある,ベンザリンを試すことになりました.

ベンザリン

商品名(一般名)   ベンザリンニトラゼパム錠)

薬価:  12.70 円 / 5mg1錠
特徴: 中時間作用型・ベンゾジアゼピン系で,古くから使われている睡眠薬です.抗不安薬,麻酔前投薬,自律神経発作などにも効果があります.

副作用: 比較的安全性の高いお薬です.正しく服用するかぎり,重い副作用はまずありません.ただ,人によっては,翌朝に眠気やふらつき,けん怠感や脱力感などが残ることがあります.なお,高齢の人は,転倒にも注意してください.
ベンザリン5mg  ベンザリンは筆者が2番目に使用した睡眠薬です.当時,レンドルミンレンデムでは朝方まで眠れなくなったので,中時間程度作用し,ちょっと作用が強いものとして医師に選んでもらいました. 
  寝付くことはできるようになりましたが,朝が気だるくて昼過ぎまで起きれない. これでは日中の作業ができないということで,寝付くために作用は強く,でも効き目の短いハルシオンに移行することになりました.
  なお,筆者の知人はベンザリンを頓服で処方してもらい,4分の1ほどを飲む(というより,かじって粉をなめる程度)で精神安定・不安解消に役立てています.薬の作用の現れ方は,千差万別なのだと実感します.

ドラール

商品名(一般名)   ドラールグアゼパム錠)

薬価:  132.5 円 / 15mg1錠 
特徴: 中〜長期作用型・ベンゾジアゼピン系で,日本では1999年に認可された新しい睡眠薬です.覚醒時の気分に優れ,日中の身体の状態も・好のようです. また,服薬中断時の反跳・不眠が少ないことが認められています.

副作用: 常用量の服用では,翌朝まで作用が残ることはありませんが,仕事に支障を来さない程度の揃いねむ気,ふら造き,倦怠感のあるときもあります.ときに強い精神症状,意識障害,興奮を呈することがあります.高齢者や心臓・肺の悪い人には注意を要します.妊娠中,授乳中の婦人,高齢者には副作用が起こりやすいので注意してください.妊娠3カ月以内では,同様の薬で奇形児の出産の可能性が飲まない人と比べ高いことが報告されています.
ドラール15mg ドラールハルシオン等に比べ中〜長時間作用する睡眠薬です.また,新薬ということで高価格ですが,安全性もあり効き目が良いと定評があります.なお,就寝前の空腹時に服用し,服用後は夜食など摂らないでください(胃に食物があると作用が強まる場合があります).
 うつ病だけでなく,極度な睡眠障害統合失調症などでも,睡眠薬として使されています.その場合の例として,ハルシオンデパス(抗不安薬)と組み合わせる処方があります.まずハルシオンで一気に寝付かせ,デパスでさらに睡眠中の不安を取り除き,中盤からドラールの血中濃度が高くなり,朝までぐっすり眠れるというわけです.

お腹のくすり

商品名(一般名)   ビオフェルミンRとプルゼニド
薬価: 6.6円/1錠(ビオ)  6.1 円/12mg1錠(プル)
特徴:  ビオフェルミンRと市販の調整剤ビオフェルミンの違いは,耐薬性が強いことです.ビオフェルミンRは抗生物質(ビフィズス菌を含む細菌を死滅させる)に対しても強く,腸まで届いて腸内環境を整えてくれます.プルゼニドは代表的な「大腸刺激性下剤」です.一般名センノシドというように,センナという薬用植物に由来します.
副作用: ビオフェルミンRはほぼ100%(?)ビフィズス菌なので副作用は特にありません.プルゼニドの系統は効き目が強力ですが,長く飲み続けると効き目が悪くなるのが欠点です.プルゼニドは最大4粒まで飲めます.お腹の具合を見て増減できます.
ビオフェルミンRプルゼニド12mg ビオフェルミンは大衆薬の病院用で,大粒が袋包みになっています...プルゼニドは効きめが悪くなってきたからと,安易に増量を繰り返していると,体が下剤に頼りがちになり自然な排便が困難になってしまいます.さらに血液中のカリウム分(バナナとかに含まれています)が減少すると,排便の力がますます弱ってきます(下剤性結腸症候群).

アレルギーの治療薬

商品名(一般名)   ヒベルナ塩酸プロメタジン錠)
薬価:  6.4円/25gm1錠
特徴:  アレルギー性疾患の治療薬です.体外から入った異物に対して,ヒスタミンなどの作用で,過敏に反応する現象をアレルギーといいます.この薬は抗ヒスタミン作用により,このアレルギー現象を抑える作用があります.
副作用: ねむ気,発疹,光線過敏症,吐き気,食欲不振,下痢などが起こることがあります.抗精神病薬,抗うつ剤などの併用で,まれに重い副作用を生じることがあります.
ヒベルナ25mg 眠くなる人がいるので,服薬中は危険な作業や車の運転には注意しましょう.また,酒類と一緒に飲むと作用が強く出すぎることがあるので避けてください.   この薬は,筆者の知人の統合失調症の人が処方されている薬です.その人は,マイナー・メジャートランキライザー睡眠薬を含め,寝る前に7種類の薬を服用します...それだけ大量に薬を飲めば,薬アレルギーが出るのは想像できますよね.そのため,この薬が処方されているらしい,と本人は呑気に答えていました.

アレグラ(アレルギーの薬)

商品名(一般名)   アレグラ(塩酸フェキソフェナジン錠)

薬価: 94.6 円 / 60mg1錠 

特徴: 花粉症などのアレルギーを抑える薬です.アレルギーの発症には,ヒスタミンという体内物質が関与しています.この薬は,そのヒスタミンの受容体をブロックして,アレルギー症状を止めます.アレルギーによるクシャミ,鼻水,じんま疹,皮膚のカユミなどに有効です.
副作用: 副作用は弱めの薬です.頭痛,頭重感,眠気,だるい,めまい,吐き気,口の渇き,腹痛 ,発疹、肝機能値の異常 などがあります.

アレグラ  この薬は比較的弱いアレルギー処方薬です.比較的速効性で,服用後,まもなく効果がでてきます(60分以内).
 抗うつ薬などを使用している人にとって,抗ヒスタミン作用などの副作用が,抗うつ薬とかぶる場合があるので,花粉症などのアレルギーや風邪の場合,市販薬でなく医師と相談して,副作用の弱いものから処方していくのが無難です.

防風通聖散(肥満症に用いる漢方薬)

商品名(一般名)   防風通聖散(ツムラ防風通聖散エキス)
薬価: 10.1 円 / 1g   25.5 円 / 2.5g 1包

特徴: 防風通聖散(ボウフウツウショウサン)という肥満症に用いる漢方薬です.体の熱をさまし,病因を発散させるような働きがあります.また,体の水分循環を改善し,便通をつける作用もあります.体力のある太鼓腹の肥満タイプで,便秘がちの人に向く処方です.具体的には,肥満症,便秘,尿量減少,むくみ,のぼせ,肩こりなどに用います.また,そのような症状をともなう高血圧症や腎臓病,糖尿病などにも使用します.
副作用: 漢方薬にも少しは副作用があります.人によっては,胃の不快感や吐き気,腹痛や下痢などを起こします.また,動悸や不眠,発汗過多などもまれにみられます.重い症状として稀に肝臓障害になることがありますので,血液検査などで定期的にチェックするといいでしょう.つらいときは、早めに受診してください.
防風通聖散  腹部に皮下脂肪が多く,便秘がちなもの,高血圧の随伴症状(どうき,肩こり,のぼせ),肥満症,むくみに効能があります.通常,成人1日7.5gを2〜3回に分割し,食前又は食間に経口服用します.ちなみに,市販薬でも新コッコアポA錠やナイシトールの成分が,防風通聖散ですひらめき
 うつ病治療をしている人にとって,回復期にはいると急に元気になって過食気味になり,体重増加する例が多々あります.また抗うつ薬の副作用などで食欲増進して,肥満傾向になる場合もあります.そういった場合,病院で処方されるのが,防風通聖散です.
 なお,体力の充実している「実証」向けの方剤です.したがって,体の虚弱な「虚証」の人,胃腸の調子の悪い人,また,発汗の多い人には向きません.漢方薬の効き目は緩やかですので,短期的に効果が得られるわけではありません.副作用がない限り,ある程度,長期戦で効果を確認するのがベターのようです.
 
  ノルアドレナリンを放出し脂肪細胞を活性化

処方されるビタミン剤

さて,今回は筆者が処方されたビタミン剤などを紹介します.自立支援法を取得されてる方は,市販薬より安価にビタミン剤が入手できる方法だと思います.

商品名(一般名)   ビタメジンビタミンB1・B6・B12
薬価: 6.4 円 / 25mg1錠

ビタメジン ビタミンB1(69mg),B6(50mg),B12(50mg)を配合した複合ビタミン薬です.これらのビタミンは体の神経の働きに深くかかわっています.栄養補給で用いるほか,ビタミン不足で生じる神経痛や筋肉痛,末梢神経炎(手足のしびれ)などに適応します.腰痛や肩こりに処方されることもあります.
 そのほか,糖尿病で神経が傷んでいるときや,帯状疱疹にともなう神経痛,味覚障害や臭覚障害,難聴,眼疾患など各診療科で神経の働きを助けるのに応用されることがあります.


商品名(一般名)  シナールアスコルビン酸・パントテン酸
薬価:7.0 円/200mg1錠

シナール  このお薬は,ビタミンC(アスコルビン酸200mg)とパントテン酸(パントテン酸カルシウム3mg)を配合した複合ビタミン薬です.栄養補給の目的で使用するほか,シミやソバカスの治療に用います.また,貧血の薬の鉄剤の吸収をよくするのに,いっしょに飲むことがあります.
 ビタミンCは,皮膚や腱,骨や血管にある繊維成分(コラーゲン)の生成にかかわっています.また,シミの原因のメラニン色素をおさえたり,体の抵抗力を高める効果も期待できます.パントテン酸(ビタミンB5)は,糖分や脂質,たん白質などの代謝にかかわるほか,皮膚を正常にたもつ働きをします.  なお,シナールもビタメジンも副作用はまずありません.あっても,胃の不快感や吐き気,軽い下痢くらいです.,水溶性のビタミンなので、とりすぎてもすぐに排泄され,体にたまることもありません.

商品名(一般名)   パンビタン(混合ビタミン剤)
薬価: 6.4 円 /1g1包

パンビタン このお薬は,いろいろなビタミンが配合される総合ビタミン薬です.食事が十分にとれないときや,ビタミンの需要が増えているときに用います.1g中に以下のビタミンが含まれます...ビタミンA(パルミチン酸レチノール2500単位),ビタミンB1(硝酸チアミン1mg),ビタミンB2(リボフラビン1.5mg),ビタミンB6(塩酸ピリドキシン1mg),ビタミンB12(シアノコバラミン1μg),ビタミンC(アスコルビン酸37.5mg),ビタミンD(エルゴカルシフェロール200単位),ビタミンE(トコフェロール1mg),パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)(5mg),ニコチン酸アミド(10mg),葉酸(0.5mg)...

 パンビタンには,脂溶性ビタミンが含まれますので,過剰に飲みすぎると体内に蓄積され,吐き気や嘔吐,頭痛など,いろいろな中毒症状がでるおそれがあります.ビタミン剤だからと油断せず,決められた用量を守ることが大切です...ビタミンA過剰症(吐き気,頭痛,肝臓の腫れ,皮膚荒れ,脱毛),ビタミンD過剰症(口の渇き,食欲不振,多尿,便秘)
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