防風通聖散(肥満症に用いる漢方薬)

商品名(一般名)   防風通聖散(ツムラ防風通聖散エキス)
薬価: 10.1 円 / 1g   25.5 円 / 2.5g 1包

特徴: 防風通聖散(ボウフウツウショウサン)という肥満症に用いる漢方薬です.体の熱をさまし,病因を発散させるような働きがあります.また,体の水分循環を改善し,便通をつける作用もあります.体力のある太鼓腹の肥満タイプで,便秘がちの人に向く処方です.具体的には,肥満症,便秘,尿量減少,むくみ,のぼせ,肩こりなどに用います.また,そのような症状をともなう高血圧症や腎臓病,糖尿病などにも使用します.
副作用: 漢方薬にも少しは副作用があります.人によっては,胃の不快感や吐き気,腹痛や下痢などを起こします.また,動悸や不眠,発汗過多などもまれにみられます.重い症状として稀に肝臓障害になることがありますので,血液検査などで定期的にチェックするといいでしょう.つらいときは、早めに受診してください.
防風通聖散  腹部に皮下脂肪が多く,便秘がちなもの,高血圧の随伴症状(どうき,肩こり,のぼせ),肥満症,むくみに効能があります.通常,成人1日7.5gを2〜3回に分割し,食前又は食間に経口服用します.ちなみに,市販薬でも新コッコアポA錠やナイシトールの成分が,防風通聖散ですひらめき
 うつ病治療をしている人にとって,回復期にはいると急に元気になって過食気味になり,体重増加する例が多々あります.また抗うつ薬の副作用などで食欲増進して,肥満傾向になる場合もあります.そういった場合,病院で処方されるのが,防風通聖散です.
 なお,体力の充実している「実証」向けの方剤です.したがって,体の虚弱な「虚証」の人,胃腸の調子の悪い人,また,発汗の多い人には向きません.漢方薬の効き目は緩やかですので,短期的に効果が得られるわけではありません.副作用がない限り,ある程度,長期戦で効果を確認するのがベターのようです.
 
   
ひらめき追記ひらめき
 ツムラメディカルスクエアのコラムによると、防風通聖散の脂肪燃焼効果のメカニズムが書かれています。それを抜粋しますと、、、

 『防風通聖散は麻黄、甘草、荊芥、連翹、ほか合計18種類の生薬より構成される。このうち、麻黄はエフェドリンを多く含み、甘草、荊芥、連翹にはカフェインより2.5倍強力なホスフォジエステラーゼ阻害作用がある。前者は交感神経終末からノルアドレナリン放出を増強し、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞のアドレナリン受容体を活性化する。後者はノルアドレナリンの効果を持続させる働きがある。

 つまり、防風通聖散は「白色脂肪細胞での脂肪分解作用に加えて褐色脂肪細胞を活性化させて、脂肪燃焼効果を発揮する」という明確な薬理作用を有する薬剤である(Yoshida,etal:Int.J.Obesity, 19:717-722, 1995)。』

 ということです。驚くべきことは、ノルアドレナリン放出を増強すること
exclamation うつ病患者さんにとって「やる気」の低迷を回復させるために必要なのは、実はこのノルアドレナリンが重要といわれています(うつ病治療で注目されているもう一つのセロトニンは、安らぎの神経伝達物質です)。
 
 脳内でノルアドレナリン増強の効果が得られるのかは分かりませんが、肥満予防に加えて、やる気向上もできたら、ラッキーなんですけどねるんるん
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