薬価: 76.5 円 / 5mg1錠
特徴: 血液中のコレステロールを減らすお薬です.高脂血症は,血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる状態です.自覚症状がなくても,長い間に動脈硬化が進み,狭心症や心筋梗塞の原因にもなりかねません.このお薬で血液中のコレステロールを低下させていれば,将来起こるかもしれない心筋梗塞の危険性を少なくすることができます.
心筋梗塞の多くは,プラークという血管のコブが破れ血管が詰まることで起こります.このお薬でコレステロールを十分に下げてやると,プラークが安定し破れにくくなります.心筋梗塞をすでに起こしたことのある人は,再梗塞の予防につながります.
副作用: 注意したいのは,筋肉が障害を受ける「横紋筋融解症」です.まれな副作用ですが,とくに腎臓の悪い人,高齢の人は注意が必要です.わりと多いのは腹痛や吐き気などの胃腸症状と肝機能値の異常です.肝機能値の多少の悪化はそれほど心配ないと思いますが,ごくまれに重い肝障害を起こすことがあります.ひどい倦怠感,吐き気,発熱,皮膚や白目が黄色くなる,といった症状に注意し,そのような場合はすぐ医師に連絡してください.
リピトールは高コレステロール血症の治療薬です.他の副作用で注意なのが,肝機能値の異常.AST(GOT),ALT(GPT)等の肝機能値が上昇してくる(重い肝障害にいたるおそれもあるので要注意ですが,随分稀な副作用です).胃の不快感,吐き気,腹痛,下痢,指のしびれ感,頭痛,不眠,発疹,かゆみ などがでたら,医師に連絡してください.