トフラニール

商品名(一般名)   トフラニール塩酸イミプラミン錠)
薬価: 11.6 円/25mg1錠
特徴:   いわゆる三環系抗うつ剤の代表格です. セロトニンおよびノルアドレナリン両方の再取り込み阻害をするので,神経を安定させ安らぎややる気向上につながります.これらの作用により,抑うつ状態だけでなくパニック障害や慢性疼痛症候群などを改善し,精神活動を活発にする薬です.また,小児の心身症的な原因による尿失禁(遺尿症)や末期がん患者の治療にも用いられます.
副作用: トフラニールは意欲・気分を高める作用が強い分,逆に鎮静作用や抗不安作用が弱いので焦燥感や興奮も高まることがあります(躁転が現れることもあります).血圧の下降,頻脈,手のふるえ,筋肉のこわばり,不安,口やのどの渇き,便秘,排尿困難,発疹などの過敏症状,視力の調節障害などが起こることがあります.ときに心臓の刺激伝導障害,肝障害を起こすことがあります.
トフラニール25mg 古くからある第一世代の三環系抗うつ薬です.日本では1959年と古くから使われている抗うつ薬です.トフラニールをモデルに後続の薬が開発されているため,各抗うつ薬の研究や効能の比較対象となっています.作用が強く,よい効果が期待できますが,副作用がでやすのが欠点です.また,効いてくるまで少し時間がかかります.とくに,トフラニールはノルアドレナリンの量を増やしやる気を起こす作用が強いのが特徴です.
 そのため,SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)と比較実験された例があります.結果SNRIトレドミンはトフラニールと比べ抗うつ効果は対等で,効果発現が早く,副作用が随分と少ないということです.ほぼ2000年以降からうつ病などの治療を始めた場合,最初から三環系ではなくSSRI・SNRIから処方を開始することが主流になっているようです.
 
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