ジェイゾロフト(SSRI)

商品名(一般名)   ジェイゾロフト塩酸セルトラリン) 
薬価: 137.2 円 / 25mg1錠 ,  241.1 円 / 50mg1錠
特徴: ジェイゾロフト2006年7月から使用が認めらた,国内3番目の選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)です.日本ではうつ病パニック障害に適用(ファイザー),海外ではさらに強迫性障害,PTSD,PMSの適応症で認証されています. 
副作用: 比較的安全性の高い抗うつ薬です.従来の薬に多くみられる口の乾きや便秘などの不快な副作用も少なくなっています.飲み始めの吐き気はたいてい2週間くらいで軽くなりますが,ひどいときは医師に相談して対策を考えてもらうとよいでしょう.
 人によってはかえって神経過敏になり,不安感を生じたりイライラ・そわそわ落ち着かない気分になるかもしれません.これも服用開始時にみられる症状ですので,あまり心配せず医師とよく相談してください.その後の副作用はわりと少なく,長期の維持療法にも適します.
 重い副作用は頻度的にほとんどありませんが,この系統(SSRI)の特異な副作用として「セロトニン症候群」があります.混乱状態,発汗,ふるえ,けいれん,発熱といった症状があらわれます.副作用は軽減されていることがメリットのジェイゾロフトですが,SSRI等が合わない体質の方もいらっしゃいます.不調が続く場合,必ず医師に連絡してください.
ジェイゾロフト25mgジェイゾロフト50mg  ジェイゾロフトは日本では3番目に認可されたSSRIですが,世界では1番使われている有名な抗うつ薬です.セルトラリンとして1990年にイギリスで承認後,2006年には110カ国でうつ病やパニック障害などに使われるようになりました.一方,先に日本で承認されたSSRIのパキシルは,1990年イギリスで認証後うつ病で100か国以上,パニック障害で90か国以上で使用されています.
 (なぜジェイゾロフトの認可が遅れたか? 欧米人には効き目があっても,日本人による治験結果は芳しくないという判断もあり,懐疑的にとらえている医師もいる・・・という話が当時ありました). これまでのSSRIやSNRI,三環系のお薬で十分な効果が得られない人など,薬の切り替えを選ぶ医師や,希望する患者さんが増え,日本の医療現場の治療方針として一般的になると,日本人にとっても万能薬になるかどうかも,分かると思います.

 なおこの薬のメリットは,今までのSSRIの中で1番 離脱症状が軽いこと,再燃・再発可能性が低いと臨床試験から明らかになったことです.実際に,パキシルの場合は離脱作用が強いため,減薬する場合い減らす量・期間を慎重に行わねばなりません.
 他の抗うつ薬の効果が十分でない場合にジェイゾロフトに切り替えたり,多種多用の薬の併用から徐々にジェイゾロフトに統合(治療薬をシンプル化し体への耐薬負担を減らす)している方も増えてきました(知人にジェイゾロフトに移行して他の薬を減らし良好傾向にいる人と,移行してからしばらくして血液検査で肝臓関係に副作用が出た人がいます...筆者も再燃・再発時に試用を検討しましたが,薬価が高いので見送りました). 薬代が高くなるのは,少々痛い気もしますけれど,現状治療に満足のいかない場合,試してみる価値はあるかと思います.

 薬物動態は,血中濃度で約6~8時間後に最高濃度に達し,半減期は約24時間(ファイザー)と効き目が持続するため,1日1回の服用で済みます. 

 副作用や注意事項は,他の抗うつ薬とほぼ同様です.肝臓で代謝されるため,脂肪肝などの肝機能障害を持つ人,躁病の既往,てんかんのある人,高齢者の使用には危険を伴いやすく,妊娠中,授乳中の婦人には投与は,基本的に避けます. また,アルコールを摂取すると直ぐに酔いが回ります.18歳未満の人には,治療の効果と危険性をよく考慮した上で使用が決められます.
 この記事をブックマークする